【大口径が欲しい】ノクティルックス買う前にやるべきこと

【大口径が欲しい】ノクティルックス買う前にやるべきこと

大口径が欲しい。いや大口径はある。具体的に言えばF1.4以下が欲しい。こういう波は三年に一回くらい急に訪れる。今がそのときだ。

ライカの大口径が欲しい理由と大口径に求めるもの

なぜ大口径が欲しいのか。理由は2つある。

ひとつは今個人的に作ろうとしている作品が、多くのボケがいるタイプだったからだ。レンズの性能がどうしても必要なケースである。じゃあ買えば良いのでは?となるが、今後大口径を買うならと決めているのはノクティルックスのF1.0。言うまでもなくライカの中では超プレミアレンズになる。

Noctilux 50mm f1.0の中古を探す

Noctilux 50mm f1.0

このレンズは昔所有していたのだが、今は自分の手元を離れてしまい、そして気づいたら高嶺の花になってしまった。自分は装備に軽さを追求するタイプなので重量級のノクチは当時合わなかったし、何よりライブビューのない時代にはピント合わせがキツすぎた。しかし時代は変わった。F1.0付近のレンズも隣国のものも含めてバリエーション豊かになった。

大口径のボケは本当にいるのか?

しかしどうだろう。最近まで、「ボケなんて演出のひとつで、写真の本質じゃないでしょ。だから大口径っていらないよね」というスタンスの自分がいた。しかしたまたま写真家の「南雲暁彦のThe Lensgraphy」を読み返しているときに、「やっぱボケってええなぁ」と感じてしまった。感じてしまったのだ。そこから大口径探しが始まった。これが大口径が欲しい理由の2つめだ。

なお、このボケはいるorいらない波も何年かに一回やってくる。何なんだろうこの波は。まぁ、そうやってあらゆる表現の魅力の中をたゆたうのも写真の面白いところのひとつだろうかと思ったりする。

ライカのノクティルックス、本当に必要か

本当に使うのか、ただノクチで遊びたいだけじゃないのか?もう10年以上ノクチはいらない派でやってきたじゃないか。自問自答する。

悩んだ。来る日も来る日も頭の中はノクチでいっぱいだった。
ノクチ、ノクチ、ノクチ・・・ノクトン?
いやノクトンのF1.1はなんか違う、、F1.2は良いレンズだが私が欲しいのはF1なんだ・・・



F1あるじゃない、、ノクトンの。いや、あれは写りすぎるんだ、、欲しいのは若干甘さのあるノクチなんだ・・・


描写が似ている安価なレンズで試してみては・・・いや絶対後悔して書い直すのは目に見えてる・・・

こういう思考を何百回も繰り返した。

それで結局どうしたのか。

ノクチ買いま、、、、
買いま、、、、
買いま、、、、
買いまs、、、、









買いません!

買わない、買えない、使わない。
(本当は買いたい、買おうと思えば買える、使いたいなのだが。)

大口径とノクチ、必要なのはボケの量

冷静になる。私が今欲しいのはノクチではない、大きな「ボケ」だ。大きなボケさえあれば良いのだ。ボケとは何だ。king of bokeh…はズミクロンだ。ズミルックスはtrue king of bokehと言うとか言わないとか。じゃあノクチは何やねん。

ん、ズミルックスでもっと大きなボケを出せば良いのでは?頭をフル回転させる。ズミルックスでノクチばりのボケを得る方法を考えるのだ。金で解決するのは簡単だ。しかし機材というのは使ってなんぼ。使い続けるかどうかわからないものを買うよりもあるものを使い倒して目的の画を得るほうが賢いじゃないか。

というわけで、ズミルックス35mm f1.4 2ndをクリップして50mm程度の画角で使うことにし、そしてズームできるヘリコイドリングを使い30cmくらいまで寄れるようにした。

まずは家にある適当なものを寄せ集めて撮ってみたのがこちら。

大口径を活かした撮影方法の作例

【大口径が欲しい】ノクティルックス買う前にやるべきこと

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すべて開放のF1.4で撮ってある。あれ、けっこう良い?

思っていた感じのボケの量が出ている。もちろん撮り方には工夫が必要だし、ノクチのような被写界深度と同じようにはいかないのだろうが。

画角とボケの量の関係性

ちなみにクロップをすると圧縮効果の関係でボケがやや大きく見えるかと思ったが、調べてみるとそう単純な話ではないらしい。

まず今回は35mm f1.4をAPS-Cサイズでクロップしたので画角は35mmの1.5倍の52.5mmになる。そしてF1.4で撮影したボケの量は52.5mmのF1.4のボケになるかと思いきや、光学的にはF1.4の1.5倍のF2.1、つまり52.5mmのF2.1で撮影したボケと同じ量になるとのこと。そしてそこに更に今回はクローズアップが加わっている。

やっぱりノクティルックスが欲しい気がする

ノクチには程遠い。でも画的には悪くない。 私はコレクターになりたいのでもなく、作例を撮りたいわけでもない。あくまで写真の目的を達成するための手段としてレンズを選ぶだけなのだ。だからノクチはいらないのだ。












ノクチ欲しい…
心の声が聞こえた気がした。

今回の波はいつ収まるだろうか。

Noctilux 50mm f1.0の中古を探す

Noctilux 50mm f1.0

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