カメラとレンズを減らす方法【ダウンサイジング】

カメラとレンズを減らす方法【ダウンサイジング】

突然ですが、防湿庫の中、使ってないレンズでいっぱいになっていないですか?

写真機材というのはいつも目移りするもので、これで完璧だと感じてもまた欲しいレンズは無限に出てきます。レンズは買うのは簡単、でも手放すのは難しいです。ここでは機材の手放し方についてまとめてみようと思います。

レンズを減らす前に手持ちのレンズを見直す

今の時代、どこを覗いても「このレンズを買え」「あのカメラを買え」と購入意欲を掻き立てる記事や広告にあふれています。一度その気になって手に入れたものの実際にはあまり使っていない機材、たくさんあるのではないでしょうか。


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機材における理想の状態というのは、すべての機材やレンズの稼働率を100%にすることです。

しかしどうしても頻繁に使用するレンズと、たまにしか使わないレンズで偏りは出てきます。そこでたまにしか使わないレンズが本当に必要なのか、一度見直す機会を作ることをおすすめします。なぜならそういったレンズにも、防湿庫のスペース、メンテナンスのコスト、時々使わなくては、、という精神的なコストなど、様々なものがのしかかってくるからです。

レンズ(またはカメラ)を見直すポイントを簡潔に記します。

カメラとレンズを減らすポイント

  • そのレンズが自分の写真人生に価値を与えているかどうか
  • メンテナンスのコストが割に合っているかどうか
  • 実際過去半年使ったかどうか

どれかにひとつでも当てはまったらそれは見直しの対象です。なくても困らないレンズは手放すことを考えても良いかもしれないですね。


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カメラとレンズを減らすために機材を最適化する

単純に不必要なものを手放すだけでも良いのですが、最もおすすめなのが機材の最適化です。これはどういうことかというと、自分が撮るものを明確にして、そこを中心に考えたときに1台で何役もこなしてくれる機材、レンズを必要最小限揃えるという形です。具体的にいくつかポイントがあるので見ていきましょう。

カメラをライカにする

まずはこれ。レンズそのものではなく、レンズをつけるカメラの話。これまで何度も口を酸っぱくして言ってきたのですが、ライカにすればその後カメラそのものについて悩むことは限りなく減ります。

画質は流行り廃りが少なく、機能もシンプルであるがゆえに恒久的なツールとして活躍します。そしてそこにつけるレンズは資産になります。つまりレンズは(時代により多少価格の変動はあるものの)同価格で売買しやすく、買うというより借り物のような感覚で入れ替えが可能になります。

クロップ機能のあるカメラにする

数あるライカのモデルの中でも特におすすめなのがクロップ機能のあるものです。ライカM11ではデジタルズーム機能を備えているので、これによって28mmのレンズを35mm、または50mmとして利用することができます。1つのレンズで複数の焦点距離をカバーできるので、あまり使わない画角は基本レンズで代用するのも手ですね。

多用途に使えるレンズに集約させる

レンズそのものに関しては、様々なスペックで展開されていますが、「多用途に使えるかどうか」という視点で見ると機材整理にとても役立ちます。

開放F値は明るいほうが表現の幅は広がりますし、開放と絞ったときで雰囲気が変わるほうが2度美味しいです。また寄れないよりも寄れるレンズのほうが撮り切れるシーンは増えてきます。

分かりやすい例としてトリエルマーのような多焦点距離を撮れる機能レンズもおすすめです。


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多用途に使えるおすすめのレンズ

では機材を整理する上でおすすめの多用途に使えそうなレンズを紹介します。

Summilux 35mm f1.4 ASPH. 現行バージョン

Summilux 35mm f1.4 ASPH.



2022年以降の最新モデルではダブルカムユニットにより最短0.4mまで近づいて撮影できるようになったズミルックス35mm。これ一本あればほとんどのシーンで活躍できること間違いなしです。

Heliar classic 50mm f1.5

Heliar classic 50mm f1.5



絞りを開ければ最高のオールドレンズのような描写をし、絞ればモダンなメリハリのある写りを得られます。50mmでf1.5という十分なスペック、そしてライカマウントレンズとしてはお求めやすい価格。50mmが増えて困っているという方、こちらに集約するのはどうでしょう。

Elmarit 28mm f2.8 ASPH.

Elmarit 28mm f2.8 ASPH.



描写が良い、軽い、小さいの三拍子が揃っている銘レンズ。これさえあればあらゆるシーンで活躍してくれるスグレモノ。

Elmar 24mm f3.8 ASPH.

Elmar 24mm f3.8 ASPH.



非の打ち所のない写りに広角はこれ一本で良いのではと思わせる説得力があります。24mmという絶妙な画角も使い勝手が良いです。

Summicron 28mm f2 ASPH.

Summicron 28mm f2 ASPH.



広角でもたっぷりとボケを活かす撮影ができる、懐の広いズミクロン。撮影の幅が広がるので1本に集約させたいならこれかも。

Ultron 75mm f1.9

Ultron 75mm f1.9



0.5mまで近づけるウルトロン75mm。テーブルフォトもらくらくです。事物にフォーカスして撮る人にとっては50mmよりも幅広く使えると思います。


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