ライカが初心者にもおすすめの理由
ライカというと価格帯によって様々なカメラを出していますが、いまだ「写真やカメラにある程度精通した人が手に取る高級カメラ」というイメージがあると思います。その価格の高さからプロ用で敷居が高いと思われてしまいがちですが、実はカメラを初めたばかりの人、これから始めようと思う人にもとてもおすすめだと思っています。なぜライカがカメラ初心者におすすめなのか、その理由あげながら紹介をしていきます。
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CONTENTS
ライカは操作がシンプルなので初心者におすすめ
写真やカメラについてまだあまり詳しくない初心者の場合、最低限覚えなくてはならないことで一杯で、カメラの操作に手間取ってしまい思うようにいかないことがあるかと思います。
ライカの操作はどの機種もとてもシンプルです。M型ライカの場合、ホワイトバランスをオートにしてISO感度を決めておけば、あとは絞り、シャッタースピードを決めてピントを合わせればシャッターボタンを押すだけです。マニュアル撮影(自分で設定を決めて撮影すること)が基本となりますが、撮影の際に操作しやすいようにボタンやダイヤルなどが無駄なく絶妙なところに配置されており、手間取ることはありません。またその操作性も良く、クリックの感触など精度の高さが心地よさを感じさせてくれます。
一眼レフを買ったことがある方なら覚えがあるかもしれませんが、一眼レフを買うと分厚い説明書が付いてきます。機能がたくさんありボタン類も多いので、初心者の場合まずどこをさわるとどうなるのか、しっかりと勉強するところからになります。これを楽しめるなら良いのですが、全部覚えて使いこなすのは至難の業。使いたいときにどうだったっけ、、となることも多いようです。
ライカはシンプルな分、撮影に集中しやすいというのが初心者にとって大きな利点です。カメラの操作に惑わされることなく、まず写真を撮りたいという欲求に素直に応えてくれます。また撮影に必要な最低限の設定を自分で行うため、写真がどういった風に成り立っているのか、その仕組がすぐに身につきます。これは写真を続ける上で大事なことで、これらが身につくことでまた新しい写真の魅力が見えてきます。ライカを使えば写真がよく分かり、シンプルに写真の楽しみが得られるということですね。
初心者にもおすすめできるライカの素晴らしいデザイン
カメラの魅力のひとつとしてデザインは欠かせないものです。カメラは常に持ち歩くものですが、気に入ったデザインだといつでも持ち歩きたくなります。そして見た目が気に入れば愛着も湧き、メンテナンスも自ずと行うことになるかと思います。
ライカは優れたデザイン性とその見た目の美しさで他を圧倒しています。工芸品や美術品に例えられる佇まいは他に類を見ません。モノとしての満足感を与えてくれ、カメラを使う楽しみが得られるというのはモチベーションを維持できます。またこのデザインはライカというものが出来てから大きく変わっていないため、カメラそのもののデザインが飽きるということは限りなく少なく、長く愛用できるものとなります。
またライカのカメラはとても丈夫です。繊細なデザインのようで高い堅牢性を持ち合わせています。傷が付いたらどうしようとしまっておくのではなく、外へ持ち出してたくさん写真を撮る。撮っても見ても美しいカメラというのは初心者である人にこそおすすめだと思います。
持って歩きたくなる=写真をたくさん撮って、早く上手くなる。
余談
ライカといえばあの赤いマークが特徴的です。カメラの赤バッジがライカを示すのでこれを求める人が多い反面、ライカを使い続けている人などは赤バッジが目立つので避ける人もいます。ライカでは通常モデルに赤バッジを使い、そのプロフェッショナルモデルを出すときには赤バッジを取ることが多いです。細かな差のようで大きな問題でもあるデザイン。このような違いを楽しめるのもライカの魅力です。(ちなみに私は付いてないプロフェッショナルモデルを使っていますがどちらも好きです。)
ライカだと初心者が上達しやすい理由
初心者の場合、写真を取る上で必要な知識や経験、感覚みたいなものはこれから身につけていくところかと思います。まだ良くわからない言葉や法則みたいなものに惑わされ混乱してしまうこともあるかもしれませんが、ある程度分かってくると写真の世界が更に開けて楽しくなってきます。
この最初が少し苦労する通過点ではあるのですが、この間にどれだけ写真を楽しいと思えるか、というのも写真を続けていく上で非常に重要なポイントのひとつです。ライカを使った場合、身近に写真の魅力を感じられる機会が多いので写真を続けやすく、結果早く上達できるのではないかと考えています。
ライカだと写真の魅力を感じやすいその理由のひとつとして、ライカは単焦点レンズが基本になるということがあげられます。単焦点レンズというのはズーム機能がない分、ひとつの焦点距離(35mm、50mm)でいろんな写真を撮ることになります。これが実はとても重要で、同じ焦点距離のレンズを使うとその焦点距離の効果*1と画角*2が感覚で身につきます。
- *1 焦点距離の効果とは、広角の場合、近くのものは大きく、遠くのものは小さく写り、望遠の場合は全体的に平坦に写る、というような写り方の特性。
- *2 画角とはレンズの撮影範囲のこと。立っている場所からレンズで写すとどれくらいの範囲が写るのか推測できることが大切。
立ち止まってズームで調整できないからこそ自分の足で距離をとって調整するようになり、それが結果的に自分のスキルとなって積み重なっていきます。スキルが得られると分かることも増え、写真を撮るのがより楽しくなります。これが写真の上達への第一歩となってくるのです。
またライカの単焦点レンズは画質の面でもとても優秀です。そしてF値の明るいものではボケも表現しやすくなります。驚くような画質で撮れるのは単純に見ていて楽しいですし、ボケが上手く表現できると写真の喜びは大きいでしょう。
こうして写真=楽しい、となるとたくさん撮るようになり上達も早いので良いことずくめです。それは写真という沼、ライカの魅力にはまっていくことも意味するのですが、、何よりまずは写真を楽しむために初心者にはライカをおすすめしたいと思っています。
長期的に見るとライカは経済的
ではライカが初心者におすすめなのは分かりました。さぁ、購入しようとなったとき、あなたはその価格に驚かれると思います。一般的なカメラと比べるとずいぶん価格帯としては上になってきます。しかし、高い→買えない→安さで他のメーカーのものを選ぶ、という流れにはちょっと待った!と言いたくなります。
それは一見価格を抑えて経済的にカメラを買ったように思えるのですが、実は多くの方はデジタルカメラを何度も買い換えることになります。なぜかというと新しいモデルが出る度に自分の持っていたカメラは旧型になり、古臭く感じてしまうからです。新しいモデルは追加の機能もありますし、デザイン性や使い勝手の向上もあって、新しいモデルを買えば更に良い写真が撮れるのでは?と思ってしまうのです。
確かにデジタルカメラは次々と新機能を増やし、モデルを刷新して購入意欲をかきたててきます。ああでもないこうでもないといろんなカメラに手を出した結果、気付いたらレンズと合わせてかなり散財していた、というのはよくある話です。いつかはライカと思いながら目の前のカメラ機材を悩ましく思う、そうなるのであれば私は初めからライカを買うことを強くおすすめします。
もちろんライカ自体も新しいモデルを出します。しかしライカはシンプルな構造ゆえに基本機能自体はあまり大きく変わりません。そして過去のカメラであってもそれぞれに良さがあったりして、古臭さを感じず現役で使うことが可能です。また交換レンズは性能的に旧モデルとはならず、また別の個性を持ったレンズとして使用し続けられるのも特徴です。
ライカは一般的なカメラと比べて高価ですが、長く使用できます。そして性能としては世界最高の水準であるため、カメラの性能やモデルに悩まされることなく「写真を撮る」ということだけに集中できるのが強みであり魅力だと考えています。もちろん初期投資はある程度必要ながら、何度もカメラやレンズを買い換えることを考えると結果的に経済的なのでは?と考えています。
また一度カメラを買えばあとは写真集を買ったり、ギャラリーに写真を見に行ったり、写真を取りに行くための旅費にしたりと、写真という行為にお金を使えるのも魅力的です。次々と発表されるカメラマニアになるのも一興ですが、写真や撮影を楽しみながら深く知っていく方向へ向かうと、より豊かな写真ライフが送れるように思います。
「ライカの良さは使ってみないと分からない」とも言われますが、ライカの世界に一歩踏み出すかどうか、一度ゆっくり考えてみるのも良いでしょう。大きな決断をしたならば、きっとその先には明るい写真の世界が待っているはずです。
X(@soyumn)やってます。
ライカで撮った写真やライカ関連ツイートを日々更新中。
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