安くてコスパの良いおすすめのライカレンズ5選
ライカで写した写真に魅了されてライカのレンズが気になる、使ってみたい!となったときに立ちはだかるのが値段の問題ですよね。ライカのレンズはどれも高価で手が出せないからやっぱり他のメーカーで我慢しようかな、、と考えている方、ライカのレンズにも安くて性能の良いレンズがあります。そこでライカのレンズの中でも安くてコスパの良いおすすめのレンズを5つ紹介します。
CONTENTS
Summaron 35mm f3.5
PHOTO BY Timothy Brown
Summaron 35mm f3.5の仕様
- レンズ種類
- 単焦点レンズ
- レンズ構成
- 4群6枚
- マウント
- ライカM、ライカL
- 焦点距離
- 35mm
- F値
- 3.5
- 重量
- 180g
- 最短撮影距離
- 1m
- フィルター
- E39
- フード
- 12505, 12571, IROOA, FLQOO, FOOKH
- 製作年
- 1946-1960
- 市場価格
- 約80,000-150,000円
ライカの中でも伝統的な画角である35mm準広角のレンズ。開放値はF3.5なのでサンハンズマロンと呼ばれています。階調が豊かでトーンの表現に定評があり、特にモノクロで写し出すとライカらしい真に迫ったリッチな写真になるレンズです。絞りの開放がF3.5なのでちょっと控えめです。35mmを1本選ぶならもっと明るいレンズのほうが良いのでは?と考えられがちですが、広角側のレンズでボケを使用することは意外と少なく、F3.5もあれば写真表現において十分なのかなと思います。
このレンズはプロの写真家でも愛用されている方が多いレンズなのですが、ライカのレンズの中ではかなり安価な部類となっています。もちろん安価だからといって作りが悪いわけではなく、むしろライカのオールドレンズは非常に凝った作りなので見た目のデザイン性も高いです。また所有して撮影する喜びも十分に得られるものとなっています。
MマウントのものとLマウントのものがありますが、個人的にはLマウントのデザインのほうがより雰囲気があってコンパクトなのでおすすめです。どちらのマウントでも取り回しが良いのもポイントですね。
Summaron 35mm f3.5のおすすめ度
- 描写性能
- 悪い 良い
- 使い勝手
- 悪い 良い
- デザイン
- 悪い 良い
- 価格帯
- 安い 高い
Summicron 50mm f2.0 1st
Summicron 50mm f2.0 1stの仕様
- レンズ種類
- 単焦点レンズ
- レンズ構成
- 6群7枚
- マウント
- ライカM、ライカL
- 焦点距離
- 50mm
- F値
- 2.0
- 重量
- 230g
- 最短撮影距離
- 0.7m
- フィルター
- E39
- フード
- IROOA, ITDOO, SOOFM
- 製作年
- 1951-1969
- 市場価格
- 約80,000-200,000円
ライカで最もラインナップの多い画角である50mmの中でも、描写性能と使い勝手、見た目の作り込みや価格の面でトップクラスなのがこのズミクロン50mm 1stです。ライカの標準レンズとしてM3とともに開発され、ザ・王道のレンズとして現代でも使用される方の多いレンズのひとつです。
開放値としては十分なF2を備え、サイズはコンパクト、価格としてもライカの中では非常に買い求めやすいものとなっています。レンズの前面が鏡胴に沈胴できるタイプと固定のものがあり、沈胴タイプはそのギミックも楽しいですね。
描写としては発売当時計測不可能なほど飛び抜けて性能が高かったことで有名ですが、もちろん現代においてもの魅力が衰えない非常に素晴らしい1本となっています。
50mmなのでどんなシチュエーションでもほぼ撮影できて応用が効き、とにかく撮っていて楽しいレンズであることは間違いないです。またオールドレンズらしい収差は少し残しつつも癖が強すぎないので、オールマイティに長く活躍できるレンズです。ライカでまずはひとつレンズが欲しいという方にはぜひ手にとってもらいたいレンズです。
Summicron 50mm f2.0 1stのおすすめ度
- 描写性能
- 悪い 良い
- 使い勝手
- 悪い 良い
- デザイン
- 悪い 良い
- 価格帯
- 安い 高い
Elmarit 28mm f2.8 4th
PHOTO BY Silvision
Elmarit 28mm f2.8 4thの仕様
- レンズ種類
- 単焦点レンズ
- レンズ構成
- 7群8枚
- マウント
- ライカM
- 焦点距離
- 28mm
- F値
- 2.8
- 重量
- 260g
- 最短撮影距離
- 0.7m
- フィルター
- E46
- フード
- 12547, 12451
- 製作年
- 1992-2006
- 市場価格
- 約100,000-200,000円
ライカレンズの中でもラインナップが多く人気の画角28mm。エルマリート28mmの第4世代は安価ながらも色乗りが良く、現代的で精巧な描写でクオリティの高い写真が撮れます。現行のレンズに近いデザインなので非常にスタイリッシュで、被写体を選ばない広角レンズとしては有能な一本。サイズもコンパクトなので常用レンズとしてもなかなか活躍してくれるレンズかと思います。
Elmarit 28mm f2.8 4thのおすすめ度
- 描写性能
- 悪い 良い
- 使い勝手
- 悪い 良い
- デザイン
- 悪い 良い
- 価格帯
- 安い 高い
Elmar 50mm f3.5
Elmar 5cm f3.5の仕様
- レンズ種類
- 単焦点レンズ
- レンズ構成
- 3群4枚
- マウント
- ライカL
- 焦点距離
- 50mm
- F値
- 3.5
- 重量
- 125g
- 最短撮影距離
- 1m
- フィルター
- A36
- フード
- FISON
- 製作年
- 1952-1953
- 市場価格
- 約30,000-80,000円
ライカはエルマーに始まりエルマーに終わる、という有名なフレーズがあるくらいライカといえばエルマー50mm f3.5、このレンズです。ライカとともに始まったエルマー50mmの歴史は長く、様々なモデルがあるのもエルマーの特徴です。
造形美を感じさせる小さなフォルムのレンズからは誇張のない見たままの風景がシンプルに写真に反映されます。開放からシャープに解像し、常に信頼をおける相棒のようなレンズ。派手さはないですが、使い込むほどにしみじみと良さのわかるレンズです。
レンズの個性で見たことのない世界を写し出す、というよりかはその情景からにじみ出るものを写し取る、といった表現が似合うレンズ。開放が暗いからと候補から外していたら非常にもったいないのでぜひ一度使ってみてはどうでしょうか?
なおsummicron 50mm f2 1stと迷ったら、まずはズミクロンのほうをおすすめします。ズミクロンはくっきりと明瞭な描写で分かりやすく良さを実感できますので。エルマーはその後にじっくりと付き合うような形でも良いのかなと。
Elmar 50mm f3.5のおすすめ度
- 描写性能
- 悪い 良い
- 使い勝手
- 悪い 良い
- デザイン
- 悪い 良い
- 価格帯
- 安い 高い
Tele elmarit 90mm 2nd
PHOTO BY Jonathan Lewenhaupt
Tele-Elmarit 90mm f2.8 2ndの仕様
- レンズ種類
- 単焦点レンズ
- レンズ構成
- 4群4枚
- マウント
- ライカM
- 焦点距離
- 90mm
- F値
- 2.8
- 重量
- 225g
- 最短撮影距離
- 1m
- フィルター
- E39
- フード
- IUFOO
- 製作年
- 1974-1990
- 市場価格
- 約60,000-150,000円
ライカのレンズは寄れるものが少なく、ぐっと被写体に近づいたような表現を好む場合は中望遠がおすすめです。
中でもこのテレエルマリートは90mmとしては非常にコンパクトで使いやすいレンズです。描写は鮮やかで開放ではハロをまとった柔らかい印象の写りが特徴です。もちろん絞ればライカ特有の精巧で緻密、揺さぶられるような写りを期待できます。安価ながらも非常に良く写る素晴らしいレンズですので、遠くから見つめるような視点で撮りたい方には有力な候補ではないでしょうか。
Tele elmarit 90mm 2ndのおすすめ度
- 描写性能
- 悪い 良い
- 使い勝手
- 悪い 良い
- デザイン
- 悪い 良い
- 価格帯
- 安い 高い
さいごに
高いレンズばかりだと思われがちなライカのレンズの中でも比較的安価で手に入れやすいレンズを紹介してきました。ライカのレンズは性能と価格が純粋に比例しているわけではないので、よく探せば自分にぴったりな描写で控えめな価格のものが手に入ります。逆に高いレンズの中には癖が強すぎたり、使い勝手が難しいものも多々あります。
まずは手に入れやすいレンズでライカの良さを味わってみて、そこから更に自分好みのものを探していく過程も楽しめたなら、ライカの魅力がより理解できるのではないかと思います。
X(@soyumn)やってます。
ライカで撮った写真やライカ関連ツイートを日々更新中。
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