LEICA M11レビュー
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LEICA M11の仕様(スペック)
- マウント
- Mマウント
- 撮影形式
- デジタル
- タイプ
- M型ライカ
- レンジファインダー
- 0.73倍
- シャッター最高速
- 1/4000(電子シャッター時:1/16000)
- シャッター最低速
- 60m(電子シャッター時:60s)
- ISO
- 64-50000
- 撮像素子
- 35mmフルサイズ 6300万画素 CMOSセンサー
- 露出モード
- 絞り優先AE、マニュアル
- 液晶モニター
- 2.95型TFTカラー液晶モニター(約233万ドット)
- サイズ
- 139×80×38.5mm
- 重量
- 530g / 640g
- 製作年
- 2022-
- カラー
- ブラック / シルバー
- 市場価格
- 約1,200,000円
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PHOTO BY Sergiy Galyonkin
LEICA M11の特徴
ライカM10から外観は大きく変化させず主に内部機能を充実させたライカM11。
ライカの伝統的な仕様のベースプレートを削除し、従来に比べて64%アップしたバッテリーでより連続して使用できるようになっている。
またUSB Type-Cポートが底面についているため、外出先で電源で充電したりモバイルバッテリーを活用することも可能。
センサーは裏面照射型CMOSセンサーに変更され、Super Angulon 21mm f3.4などデジタルの従来機では露出が暴れるレンズでも問題なく使用できるようになった。
LEICA MAESTRO III(ライカ・マエストロ・スリー)を搭載。ダイナミックレンジは大きく拡大し、ISO64で撮影するとノイズを最小限に抑えながら驚くべきディテールが残る。階調豊かな、いわゆる粘りがある画になりやすい。
ブラック個体の本体仕上げには耐傷性に優れた新しいブラック仕上げを採用している。
これまでのデジタルライカに慣れた人には変わらない使い心地で、より性能と機能の充実を図ったモデルとなっている。
ライカとしてはこれまで以上に「デジタル」ライカとしての歩みを強めて進化したモデルを打ち出したことになる。
なお、このライカM11によって銀塩時代のフィルムライカとほぼ同じサイズで、重量はフィルム機よりもやや軽いカメラとなった(ブラック個体の場合)。
LEICA M11の使い勝手
ライカM11のブラックはトップカバーにアルミニウム素材を採用し、従来より100gの軽量化を実現している。なおシルバーは真鍮のままなので真鍮にこだわる人はシルバーを選ぶのが良い。
ベースプレートがなくなったことでバッテリーの交換が素早く可能。またUSB Type-Cポートでの充電もフレキシブル。使い勝手は大きく向上している。なお、バッテリーを抜かないとSDカードの交換はできない。
またカメラ本体に内蔵メモリーが64GBありこちらに記録も可能なので、SDカードを入れ忘れた際にまったく撮れないという事態にならなくなった。
また3つのボタンに機能を割り当てることが可能で独自のカスタマイズで撮影に臨める。
デジタルズーム機能が新たに追加され、1.3倍と1.8倍に拡大可能。DNG形式とJPEG形式の両方で反映される。28mmレンズをつけていた場合、1.3倍では35mm程度に、1.8倍では50mm程度にクロップされるので、一本のレンズで用途の幅を広げて撮影ができるのは大きい。
もちろん60MPで撮影していれば後にPC上で大胆にトリミングができ、編集によって大きく写真を変えられるメリットがある。
また電子シャッターが追加されたことで最小シャッタースピードは1/16000秒になった。これによりノクティルックスなどを昼間でも開放で使うことができる。しかし動きのあるものはローリングシャッター現象により歪むので注意が必要。
ユニバーサルマウントとしてMマウントが普及する昨今、サードパーティーのオールドレンズを使用するのにももってこいなカメラとなっている。
LEICA M11のメリット、デメリット
- 他のライカに比べて薄く軽い。
- 高解像度、広ダイナミックレンジでの撮影が可能。
- バッテリーが長持ちし、充電もしやすい。
- デジタルズームでクロップ撮影できる。
- 電子シャッターにより静音撮影可能。
- 日中開放でも撮影可能。
- M9と近しい絵作り。
- 価格が更に高くなった。
- ブラックのトップカバーが真鍮ではなくなった。
- Visoflex2が大ぶりで美しくない。
LEICA M11に関するアイテム
LEICA M11で撮影された作例
PHOTO BY Sergiy Galyonkin
PHOTO BY Sergiy Galyonkin
PHOTO BY Sergiy Galyonkin
PHOTO BY Sergiy Galyonkin
PHOTO BY Sergiy Galyonkin
LEICA M11を選ぶのに向いている人
ライカM10そしてライカM10-Rから機能を充実させ、他社の高機能カメラと比べて足りず必要な部分を補ったライカM11。完成されたM型ボディの中にデジタルで実現できる使いやすさにフォーカスを当て、より幅広い使いみちを模索した結果となった。
軽量化&高機能化&高解像度化で、より便利に、より確実に、より高性能に撮影にのぞめるこれ以上のないM型ライカ。使い慣れた人にも同じような感触を提供しつつ、電子シャッターやデジタルズームなど新しい使いみちを提供する姿勢を打ち出している。
最新のレンズを使う場合はもちろんのこと、オールドレンズをよく使う人にも恩恵のあるボディと言えるだろう。これまで使い込んだレンズをライカM11で使用した場合新たな発見があることは間違いない。
デジタルアプローチによって更にライカ的撮影が進化していくことを感じさせる一台となった。
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ライカM型カメラ
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