Noctilux 50mm f1.2レビュー

Noctilux 50mm f1.2PHOTO BY Frankie Chu

Noctilux 50mm f1.2
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ライカ(Leica)の超大口径レンズである、Noctilux(ノクティルックス) 50mm f1.2について解説します。

Noctilux 50mm f1.2の中古に関する情報はページ下記へ。

Noctilux 50mm f1.2の仕様

Noctilux 50mm f1.2

Noctilux 50mm f1.2

Noctilux 50mm f1.2

Noctilux 50mm f1.2のレンズ構成図

Noctilux 50mm f1.2のレンズ構成図

レンズ種類
単焦点レンズ
レンズ構成
4群6枚
マウント
ライカM
焦点距離
50mm
F値
1.2
画角
45°
絞り羽根数
16枚
重量
470g
最短撮影距離
1m
フィルター
シリーズ8
フード
12503
製作年
1966-1975
カラー
ブラック / シルバー
市場価格
約3,000,000-円

Noctilux 50mm f1.2PHOTO BY Eric Chen

Noctilux 50mm f1.2PHOTO BY Eric Chen

Noctilux 50mm f1.2PHOTO BY Frankie Chu







Noctilux 50mm f1.2の特徴

世界で初めて光学系に非球面のレンズを使用したレンズ。当時は圧倒的な明るさとその光学性能の高さで話題となり、カタログには「微弱な光を印画に活かすため、高いコントラスト再現性をもっており、球面収差は完全に除かれ、コマ収差もほとんど見られません」と記載されていた。

ライカのレンズで初めてブラックを採用したレンズでもあり、ライカレンズのマイルストーン的存在となっている。

4群6枚の比較的シンプルな構成で、最初の1枚と最後の1枚、計2枚に非球面のレンズが使用されている。なお前期は手磨きで後期は機械磨きと言われている。

開放での豊かなボケと光の滲みから夢の中にいるような写真が撮れるレンズ。他に類を見ない描写とその本数の少なさからライカの中でも随一のプレミアレンズとなっており、入手が非常に困難となっている。木村伊兵衛もよくフードを外したまま使用していたという。

2021年に復刻版が発売された。現代のガラス材料を使いつつも当時の光学系はそのままにオリジナルを忠実に再現している。

描写性能
悪い  良い
使い勝手
悪い  良い
デザイン
悪い  良い
価格帯
安い  高い

Noctilux 50mm f1.2のメリット・デメリット

Noctilux 50mm f1.2の特徴をふまえたおすすめポイントと懸念点(メリット・デメリット)。

Noctilux 50mm f1.2のメリット

  • 独特のボケと光の滲みを使用した特徴のある写真が撮れる。

Noctilux 50mm f1.2のデメリット

  • 非常に希少なためコレクターズアイテムとなり価格高騰から入手がしにくい。



Noctilux 50mm f1.2PHOTO BY Smat JJ

Noctilux 50mm f1.2に関するメモ

  • 描写としてはコントラストはやや低め、歪曲収差も見られ、開放では周辺光量の低下が見られる。
  • 2枚の非球面レンズが使われており、人の手によって調整がされている。
  • シルバーはプロトタイプとして5本のみ製造された。
  • ブラックは1757本のみ製造された。
  • 約2,000個体がNASAの宇宙実験で使用された。


Noctilux 50mm f1.2の作例

Noctilux 50mm f1.2PHOTO BY Eric Chen

Noctilux 50mm f1.2の作例は下記から見ることができます。

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Noctilux 50mm f1.2

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