LEICA M10 Monochromレビュー

LEICA M10 Monochrom
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LEICA M10 Monochrom

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LEICA M10 Monochromの仕様(スペック)

マウント
Mマウント
撮影形式
デジタル
タイプ
M型ライカ
レンジファインダー
0.73倍
シャッター最高速
1/4000
シャッター最低速
125s
ISO
160-100000
撮像素子
35mmフルサイズ 4000万画素 モノクロ専用CMOSセンサー
露出モード
絞り優先AE、マニュアル
液晶モニター
3.0型TFTカラー液晶モニター(約103万ドット)
サイズ
139×80×39mm
重量
660g
製作年
2020-
カラー
ブラック
市場価格
約900,000-1,000,000円

LEICA M10 Monochromの特徴

ライカM-P(Typ240)がベースのライカM Monochrom (Typ246)に引き続き、モノクロ専用モデルとして登場したライカM10 Monochrom。

これまでのモノクロ専用機と同様に、カラー写真では得られないような精細さとシャープネスを再現し、非常に階調の高い画が得られるようになっている。

ただこれまでのモノクロ機とは異なりライカM10-Pをベースとしながらも、センサーは2400万画素から大きく増大し、新しく開発された4000万画素のモノクロ専用センサーを採用している。その後この高画素機を搭載する流れはライカM10-Rへと引き継がれている。

カラーフィルターを外したことで最大ISOは100,000になり、より高感度での撮影に対応。暗所や室内でも高品質でシャープな写真が撮影しやすい。なお多少ノイズが入ってもフィルム粒子のように見え写真としては成立することが多い。

バリエーションはブラッククロームのみで、CCDのモノクロームモデルにあったシルバー仕様はデフォルトには存在しない。

LEICA M10 Monochromの使い勝手

基本的な使い勝手はライカM10-Pと同じで、前モデルであるライカM Monochrom (Typ246)と比べるといくつかの違いがある。

まずライカM Monochrom (Typ246)と比べてボディ厚みが42mmから38.5mmとなり薄型になった。

視野倍率は0.68倍から0.73倍になり、ファインダーは非常に見やすく改善されている。

ライカM10と同様にISOの物理ダイヤルがあり、直感的に軍艦部で操作ができるようになっている。

そして一番大きなメリットとしては4000万画素のモノクロセンサーだろう。

2400万画素から大きく画素数が上がり、その解像度に十二分に耐えうるモノクロセンサーが開発されたことで、これまでには無い密度の高い画質が得られるようになった。ライカM Monochrom (Typ246)よりも凝縮された濃度で画像が生成されトリミング耐性もついたことで、より自由に質の高い写真を撮ることができるようになっている。

なお、4000万画素あると縦位置で撮影された画像を横写真にトリミングしても成立するようなキャパシティーがある。また最大ISOは100,000あるため、夜の都市部の光源が少ない場所等でもスナップすることが可能。これによりあらゆる場面でシャッターを切ることだけに重きを置いて、あとで様々な形で写真に仕上げるといったような行為が可能になっている。



LEICA M10 Monochromのメリット、デメリット

  • 他のライカに比べて薄い。
  • フィルム機とほぼ同じ厚みになった。
  • シャッター音が非常に静か。
  • カラー写真が撮れない。しかし、より階調の高いモノクロ写真が撮れる。
  • カラー画像からモノクロを生成する過程がないため、特定色の濃度変換などが行えない。
  • ISOダイヤルがつき、直感的に操作できる
  • 最大ISO値は100,000なので余裕のある撮影ができる。
  • ブラックペイントではなくブラッククローム。
  • 暗所に強く、室内においても撮影しやすい。
  • マクロや距離計非連動レンズ、望遠レンズが使える。
  • スリープからの復帰に少し時間がかかる。
  • 背面液晶が見やすい。
  • タッチパネル液晶が使用できる。
  • Rレンズを使用することができる。
  • M9と近しい絵作り。
  • コンパクトで携帯性にすぐれる。
  • すべての撮影設定を軍艦部で確認できる。

LEICA M10 Monochromに関するアイテム

LEICA M10 Monochromで撮影された作例

LEICA M10 MonochromPHOTO BY

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LEICA M10 Monochromを選ぶのに向いている人

ライカM10 Monochromは、ライカがこれまでに作った中で最高のモノクロームカメラとなっている。カメラの機能や性能としてもより洗練され、真のモノクロ写真を目指す写真家にはこれ以上とない選択肢になるだろう。

ただし写真表現がまだモノクロに限定されない場合は、素直にライカM10やライカM10-P、ライカM10-Dを検討したほうが懸命とも言える。ライカを2台購入できる予算があるのであれば別だが、ライカM10 Monochromはあくまで写真表現のクオリティを上げるためのカメラであり、日常の記録や季節の花を撮るのに適したオールマイティなカメラではないことは念頭に置いておくべきだろう。

あとこのカメラは写真の眼を養うためのカメラとしては最高の選択肢になり得る。モノクロで写真を撮り、モノクロで写真を見るということを繰り返すことで、色に頼らずに写真を取れるようになる。そうすると写真を構成する基礎的な要素(被写体、構図、明暗など)に充分に注力できるようになり、このライカM10 Monochromの画質も相まって最高の写真が撮れるようになるだろう。そしてその後、もしモノクロ写真を辞めたとしても、ここで培った写真の眼は生涯必ず役に立つことは間違いない。

どちらにせよ潔さが求められるカメラには違いなく、白か黒かを決めなくてはならない。このカメラがなければ迷うことはないはずだが、、迷うほどに新たな価値を生み出すライカは、面白い。

LEICA M10 Monochromの特別モデル



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