【ライカやめる?】ライカを挫折しそうになったら試してほしいこと

【ライカやめる?】ライカを挫折しそうになったら試してほしいこと

もうライカやめようかな。そう思ったことはないでしょうか。私は2度あります。その度に自分と向き合って続ける選択肢を選んできました。今では結果的にこれは正解だったと思っています。悩んでいる人に向けて自分の体験をもとに書いてみます。これを読めばあなたが抱えている問題も解決するかもしれません。

ライカをやめる理由

ライカを挫折しそうになるときの主な理由をあげてみます。

  • 上手く撮影できない
  • 良い写真にならない
  • 良いレンズが見つからない
  • フィーリングが違う
  • ライカの修理が高い(ランニングコスト)
  • ライカで撮れないものを撮りたい

大体がこのような理由に当てはまるのではないでしょうか。ひとつひとつ見ていきましょう。

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ライカをやめないための対策

上手く撮影できない

ライカを使ってみたけれど上手く撮影できない、という人は一定数います。どうしてもレンジファインダーに慣れず上手く撮れないという話を聞きます。

ここにはいくつかのステップがあると私は考えています。まずレンジファインダーは練習が必要だということ。そしてm240以降であればEVFを積極的に使っても良いということ。またピントがすべてではないということ、です。

ライカ=レンジファインダーの仕組みを理解して体に覚えさせる

わたしはよくライカを楽器に例えるのですが、楽器の使い方を知らずに最初からすらすらと弾きこなせる人はいないですよね。基本動作は完全に頭に入っている状態で、かつ練習を積んだ状態で初めて一般的なパフォーマンスが出せる、これは楽器もライカも同じだと思います。撮る際に気をつけることを体に染み込ませたり、コサイン誤差を理解したり、ライカにはライカの所作が必要になります。一度しっかり基本を練習してみるのはどうでしょう。

EVFを使うのを躊躇わない

最近のライカはハイブリッドです。レンジファインダーで撮れるのがライカの特徴ではありますが、EVFでミラーレスのように扱えるのもライカの良さだと思っています。だからライカを買ったからといって必ずしもレンジファインダーのみで撮る必要はありません。EVFの気分だったらEVFで、撮りたいように撮ればいいんです。EVFで撮っているうちにまたレンジファインダーに戻りたければそれで良いと思っています。

アバウトなピント合わせにして、撮りたいものに集中する

写真においてピントは大事な要素のひとつですが、すべてではないです。「上手くピントが合わない」という人はジャスピンを気にしすぎているのか、レンズがずれているのか、距離計がずれているのか、はたまた撮ろうとするときに別のところを見ているのかもしれません。撮りたいものに集中して、それらがとりあえず写っていれば写真としてはOK。ときには気にしすぎないことも大切です。

良い写真にならない

良い写真とは何か。その答えのひとつに自分が求めている写真との「差」が関係していると思います。自分が思う良い写真にするためには、そこに近づける方法と努力が必要です。

色味を現像ソフトで好みにする

色味がどうしても好みにならない、という人は単純に現像の問題かもしれません。カメラ×レンズの組み合わせで色味はいかようにもなります。こだわりがあるのであればLightroomなどでデジタル補正するのは必須です。

基本的な構図通りに一度とってみる

ライカで構図が上手くいかないという人はこれも反復練習が必要です。基本的な写真の構図をライカで撮ってみる。もし上手く行かなければ何が違ったのかを確かめる。この違いをなくしていってライカで撮れるようにする、というのが基本的な流れです。なおライカ社としてはトリミング自体を推奨してますので、シャッターチャンスを優先してその後にトリミングで追い込むという流れも良いと思います。

構図に関するおすすめ本

撮りたい写真を完全に真似てみる

撮りたい写真が撮れない?それならお手本の写真を完全に真似てみてください。真似ることから得られることは非常に多いです。これはライカに限らず撮りたい写真を撮れるようにする、という写真そのものの技術です。邁進しましょう。

良いレンズが見つからない、レンズが気に入らない

ライカといえばレンズです。お気に入りのレンズが見つからないという方、ちょっと待ってください。探し方が少し違うのかもしれません。

レンズ探しならアトリエライカで

それこそぜひこのサイトを使ってお好みのレンズを探してもらいたいところですが、いくつかめぼしいレンズを見つけたら実際に使っている人の話を聞いたり、ショップの店員さんに聞いたり、様々な方面から情報を仕入れることも大事です。

ライカレンズは個性豊かなものが多いので、レンズ選択の方向性を決めるには工夫がいります。もし購入する前に使える機会があれば積極的に使ってみてください。特にレンズに癖のあるものは使い方に工夫が必要ですので、良いメンターのような存在がいるとライカという存在は大きく変わってきます。

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状態でびっくりするほど違うので良いものを根気良く探す

ライカで評価の高いレンズを中古で、あまり状態の良くないものを買って、「こんなもんか」と投げ捨ててしまう。これは非常にもったいないです。レンズって繊細なものです。長い年月が経っているものは傷やクモリも多かったり、そもそもメンテナンスがきちんとされていなくて光学的に狂っているものもあります。そのレンズ、グッドコンディションのものを使ってみてください。見違えるような描写をすると思います。気に入らなかったのは単純に状態が悪かっただけかもしれません。

フィーリングが違う

これは言語化しにくい難しい問題です。撮影に何を求めているかは人それぞれですからね。しかし、ライカのレンジファインダーという機構は写真撮影においてユニークなだけでなく、写真の真髄に迫るようなシステムであることは確かです。詳しくは下記も読んでみてください。


ミラーレスのように平面化された像でシャッターを切るのか、現実世界を見たままにシャッターを切るのか、どちらが写真という行為に最適なのか。じっくりライカのスタイルに慣れながら考えてみるのも悪くないと思います。

ライカの修理が高い、ランニングコストについて

これについては本当に同意します。機材に金をかけたいのではなく、良い写真を撮りたいだけなんですよね。しかし日本製のプロダクトに慣れている私達からすると意外なところでライカ製品はほころびが出てきます。ライカ好きが高じればそれも可愛く見えるときがないわけではないですが、やはり突然の出費がかさんだりすると、もういいかな…という気分がよぎるときがあります。

しかしライカもクラフトマンシップをもって誠心誠意に対応してくれるので、こまめに情報収集しながら身を任せるしかないのが現実です。良くも悪くも価値は下がりにくいのがライカ製品ですから、それを上手く活用していきたいですね。

ライカで撮れないものを撮りたい

これは最もな理由のひとつだと思います。M型で天体撮影やサーキットの車、荒野で動物を撮るのは限界があります。しかしそういう特殊な例を除いて、日常でライカでは撮れないものが多いから…とライカを辞めてしまうのは少し違うかもしれません。写真芸術を行うにおいて避けては通れない事実性と対峙すること。これが得意なのはライカです。写真家に愛された理由がここにあります。これを無視するということは、ただ投げ出すのと同意です。目の前のものと向き合うということ。これを考え直すいい機会だと思います。

ライカを続けて得られたメリット

ライカを続けると良いこともあります。こちらもぜひ読んでみてください。


他のカメラに浮気してもいい

ライカちょっと疲れたなぁ、なんてときは他のカメラに浮気しても良いと思います。私もちょこちょこと他のカメラを買っています。でもそのときにライカを二束三文で売ってしまわないで、きちんとクリーニングした上で防湿庫に保管しておいてください。またきっとライカで撮りたくなるときが来ます。そしてそのときにはレンズやカメラの価値も上がっているかもしれません。

写真人生で波はあるものです。上がったり下がったりしながら付き合っていけばいいのです。そんなパートナーとして、ライカは最高だと個人的には思いますよ。

X(@soyumn)やってます。
ライカで撮った写真やライカ関連ツイートを日々更新中。

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