LEICA PHOTO | 010
ライカと八重山諸島をめぐる写真旅
Oct 30, 2020 | okinawa yaeyama
久しぶりの更新となる旅の写真回。夏も終わり、急にひんやりとした空気が立ち込めて、秋の丁度良い空気はそのまま過ぎ去り、もう冬でもやってきそうな雰囲気のこの頃。この夏は夏らしさを思う存分楽しめなかったなぁ、と夏を惜しむ暇もなく忙しい日々。よし、夏を取り戻そう(?)と一念発起して、沖縄八重山諸島へゆっくり写真旅に行ってきました。お供はライカM10とM9、そしてレンズはもちろん単焦点レンズを3本のみです。
撮影で使用したライカレンズ
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ボケ・フォト・ファン
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
南ぬ島石垣空港から降り立った瞬間、むっとした夏の空気。私の家は寒くてもうこたつを出しましたが、ここはまだ夏。レンタカーを借りて聞き慣れないセミの鳴き声を聞きながらファーストショット。雲と光と高い湿度、まったく違う環境をまずは受け止めるように写真を残す。ライカのレンズは曇りのときにその力量を発揮するとよく言われます。
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
次々と変化する島の天気
光を読みながらマニュアルで撮る楽しさ
この日は曇り、でもときどき神々しいような光が雲の隙間から差し込んできて不思議な影を作っていました。島の人いわく、島の天気はよく変わるから天気予報はあてにならないよ、と。晴れたと思ったらすぐに雲がやってきて、空の向こうのほうでは雨が降っている、といった具合。安定しない天気の中、五感をフル活用しながらマニュアル操作して、感じたままにシャッターを切っていく楽しみ。
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
場所は石垣からフェリーですぐ行くことのできる竹富島。幻想的な西桟橋。日が沈むにつれ空が刻一刻と変化していく。同じ日本でも海の風景は場所によって全然異なっていて、いつもよく撮る湘南の海とはまた違った風景をレンズ越しに眺める。
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
晴れると本当に「青」だけに埋め尽くされるといっても良いような場所でした。こんな壮大な景色をこんな小さな古いレンズで受け止められるのか、そこはライカ、ズミルックスの力。決して単調にならないよう目に見えていた情報量を写真の中に余すことなく映し出してくれます。
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
LEICA M9-P Summilux 35mm F1.4
珊瑚で作られた島と
漂う島時間
白い珊瑚砂がずっと続く竹富島。赤瓦とハイビスカスが青い空に映えて、南国独特の視界に目を奪われます。気温は30℃を超えてますのでけっこうじりじりと暑いのですが、ときおり吹く風は強く、気持ちの良い時間帯。沖縄の変わらない風景なのでしょうが、訪れた人には特別。今ここにいることを噛み締めながら撮る写真は少し浮足立ちそうで、でもそこは慣れているカメラ。落ち着いて、ゆっくりと距離計を合わしていく瞬間はやっぱり至福ですね。
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
LEICA M9-P Summicron 50mm F2
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
コンドイ浜。もう圧倒的な美しさで、あぁ、帰りたくない。。ずっとここにいたいと思ってしまう程のビーチです笑 ここには珊瑚の白い砂浜と青く透き通った海、広大な空しかありません。もう写真撮る<体感するになってしまい後で見返したらそれほどシャッター切っていませんでした。しかし本当に美しい場所でした。
LEICA M9-P Summilux 35mm F1.4
LEICA M9-P Summilux 35mm F1.4
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
今回は基本車移動+自転車+徒歩での旅だったのですが、機材はすべて運んでいたもののあまりレンズを頻繁には変えない派の私。状況が早く移り変わっていく旅路では時間に余程余裕がないと付け替えるより今のレンズでどう撮るかを考えるほうが多いです。そういう意味ではライカ2台にそれぞれ別のレンズをつけて、咄嗟にカメラ自体を変えるのが一番かもしれません。ちなみにSIGMA fpにライカのズームレンズVario Elmar18-56mmも持っていきました。足で距離を稼げない場合はこちらがメインでよく活躍してくれました。
LEICA M10-D Summicron 50mm F2
泊まったリゾートホテルにて1枚。うん、ズミクロン。君は本当に最高だ。
LEICA M10-D Summicron 50mm F2
開放で光がまわるとコントラストが急に落ちるのもオールドならでは。こういうところも卒なく写りすぎる現代のレンズにはない魅力だと思います。
LEICA M10-D Summicron 50mm F2
シーサーもいろんな表情があるのですが、こちらはなかなかのナイスガイです。
LEICA M10-D Summicron 50mm F2
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
SIGMA fp LEICA Vario-Elmar-T 18-56mm f3.5-5.6 ASPH.
LEICA M10-D Summilux 35mm F1.4
SIGMA fp LEICA Vario-Elmar-T 18-56mm f3.5-5.6 ASPH.
石垣最北端の灯台。圧巻の景色が待っています。海と大地と風にもまれて、ただそのときの感覚を残すべく撮った写真。私情は風に吹き飛ばされて、ただ現実を写し取るだけの行為。それでもいいじゃないですか。自分にとって良い写真とさえなれば。
SIGMA fp LEICA Vario-Elmar-T 18-56mm f3.5-5.6 ASPH.
Leica M10-Dは撮影した画像を背面で見られないのでフィルム機を持ち歩いているような感覚もあり、PCに取り込むまでけっこうどきどきします。だからこそ1枚1枚に丁寧に向き合うことができ、写真を撮った場面を後でゆっくり思い出すことができるカメラです。
写真はもちろんのこと、旅自体もリッチにしてくれるカメラ。そして特別な瞬間を演出してくれるカメラは私の中ではライカだけ。今回もよく頑張ってくれました。おつかれさまでした。
沖縄で買った食材を楽しみつつ、次いつライカと沖縄へ行こうか考えています…それくらい良い旅でした。次は広角メインでいこうか、それとも、、、レンズの数だけ見える風景がきっとあります。楽しみは尽きません。ライカと旅、相性は言うまでもなく、です。
撮影で使用したライカカメラボディ
オススメ
撮影の後にはきちんと清掃をするとカメラは長持ちします。
ゴミやホコリを飛ばすブロアーは必須。
センサーのゴミが気になったら自分でクリーニングもできます。
更にしっかり清掃したい場合はプロ仕様のクリーニングキットがおすすめです。
保管は必ず防湿庫へ入れましょう。ライカの場合下記のサイズがおすすめです。
X(@soyumn)やってます。
ライカで撮った写真やライカ関連ツイートを日々更新中。
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